
フェンスの高さと、人の感じ方について
前回の記事では、フェンスの素材や考え方について書きました。
今回はその続きとして、「フェンスの高さ」をどのように考えているかについて、
少し設計寄りの視点から書いてみたいと思います。
フェンスの高さを考えるとき、
私がよく意識しているのが「囲まれ感」という考え方です。
これは、視線とフェンス(または植栽)の高さの関係によって、
空間がどのように感じられるか、という視点です。
建築や造園の分野では、
人の目線に対しておよそ20〜30度前後の角度になると、
「囲まれている」と感じやすいと整理されています。
一方で、それ以上になると圧迫感が強くなり、
逆に低すぎると囲まれた印象は薄くなります。

そのため、単純にフェンスを高くすれば良い、という考え方はしていません。
開放感を残したい場合はフェンスを抑え、
その手前に樹木を配置することで、
視線をやわらかく遮る「緩衝帯」として機能させることもあります。
フェンスの高さは、単純な数値だけで決めるものではありません。
敷地条件や暮らし方に合わせて、
囲まれ感と開放感のバランスを考えることが大切だと考えています。